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    真覚醒ストーリー アーチャー&外伝キャラクター編

    2023.11.29 18:19

こんにちは!
GMフォルテです。

今年の4月から始まった真覚醒ストーリーも、いよいよ今回で最後となりました!
始めた頃は「最後の職業を紹介するまでどの位かかるのかな…?」なんて思ったりもしていましたが、
気がつけばあっという間でしたね😄
最後を飾る真覚醒ストーリーは、アーチャー外伝キャラクターです!
アーチャーは実装の時にストーリーも一緒にお届けしていますが、外伝キャラクターは初お披露目ですので、
最後まで楽しんでいただければ嬉しいです💖



真ミューズ

白海の子よ、私の話を聞いてちょうだい。
白雲渓谷に行ったことはあるの?
雲の中で方向を見失った船を導く灯台がまだ灯りをともしているわ。

黒い野草の平原の向こうにある霧の高原のことは聞いたことあるの?
お母さんが歌う子守唄に出てくる
隠者の星一つと白雲虹の花が咲いている場所なの。

目覚めた森の神獣に会ったことはあるの?
彼らは親切で優しいけれど、時には私たちのように
怒ったり、悲しんだり、涙も流したりするのよ。

あなたが彼らと仲良くなれたら、もちろん難しいだろうけど、もしできるならね。
もしかしたら、隠者林に招待されるかもしれないわ。
そう、常に虹がかかっていて神獣が歌っていると言われるあの場所ね。

信じられないかもしれないけど、全部事実なの。

空の庭園の奥にある緑の巣も。
精霊たちが戯れる隠者林の中、高峰も。
全部事実よ。

今は信じなくてもいい。
あなたが大人になればきっと分かる日が来るはず。

あなたが白海の空を泳ぎ、重泉の黒い穴に辿り着いた瞬間
自然と分かるようになるから。

だから焦らないでね。
ダンテツたちの旋律があなたと一緒にいる限り
あなたが恐れることはないわ、約束するね。
だから私を信じて羽ばたいてごらん。
素敵な夢を見てね、白い海の天使よ。

- 作詞、作曲 : Neo Muse

真トラベラー

薪をポンと投げた。飛び散る焚き物とともに、パチパチという音が聞こえてきた。
同時に温かい温もりが冷えた体に染み渡り始めた。
焚き火の上に置いた鍋のお湯も徐々に沸騰してきた。
ゆっくりと蘇る感覚とともに、深夜の森が放つ冷たい空気も少しずつ和らいでいくような感覚。

「人生の意味なんてあるの? 生きているから生きるだけ」

本音を吐き出したら、全てのことが平気になった。
何をそんなに一人で真剣になってしまったのか……
どうせ勝ち負けの問題で辞めるつもりなら、ここまで来なかった。
全てが終わったわけではない。落ち込む必要もない。
そう心に決めても……
この敗北感を振り払うのは簡単ではない。

そんな時は、腹いっぱい食べるしかない。

持っていた材料を全部鍋に入れ、適度に火が通るのを待つ。
肉から出る油が野菜に染み込み、深いコクのある味を出し始めた。
出汁がある程度馴染む、空海から持ってきた貴重な塩で味を整える。
完成した料理はなかなか素敵なものだった。今度マルレーンに会ったらレシピを教えてあげよっと。

たらふく食べた後寝そべると、空に浮かぶ星が見えた。
そういえば、星を道しるべに本当にたくさんの場所を旅した。
色んな人に出会い、助けてあげることも、時には助けられることもあった。
最初は噛み合わなかった人とも、最終的にはお互い力を合わせて危険に立ち向かった。
どんな問題があっても乗り越えて前へと進んだ。
その全てが、本当に楽しかった。
そうだ。旅行は自分の限界を超えることだ。勝敗は関係ない。

そして自分に問いかけた。
今の自分は旅を、冒険を楽しんでいる?
悩む必要はない。答えは決まっている。

パッと立ち上がり、荷物をまとめた。
また一歩を踏み出し、新たな旅に出る時だった。
新しい世界が、新しい人が、そしてとっても美味しい食べ物が待ち構えている。

真ダークナイト

一歩を踏み出すために、足を前へ出した。
その瞬間……時間が止まり、誰かが言った。

「違う」

方向を変えてみようと体をひねると、別の誰かが言った。

「そこも違う」

一歩も踏み出せないもどかしさに、虚空に向けて叫ぶように尋ねた。
だが、応えはない。
多くの瞬間、何度も繰り返された問答。
その末に、ついに応えが聞こえた。

「そう、その道だ」

ようやく一歩を踏み出し、時間は再び動き始めた。
だが、もう一歩進もうとした瞬間、また時間は止まり、誰かが言った。

「違う」

再び聞こえてきた声に正体を尋ねると、数多くの誰かが答えた。

「私は全ての時間の中のお前だ」

続く会話の中で、「私」は「私」に返事をしてきた。

「この道は『私』が歩む最後の時間であり、唯一の道だ。だからこそ、その一歩に全ての時間を込めなければならない」

答えを探すために問い続けた長い旅の果て。
「私」から答えを聞いた「私」はふと後ろを振り返る。
そこには一歩を踏み出すのに悩んでいた、少し前の自分が立っていた。
その時、数多くの時間の中で数多くの「私」の悟りが押し寄せてきた。

そして……
「私」は「私」に言った。

「違う」

真クリエイター

失う前に何を知っていて、失った後は何を忘れてしまったのだろう?
何度も悩んだが、記憶は何も見せてくれなかった。

「……もう他に方法は無い」

何かを決心したように一歩を踏み出した彼女を、目の前に現れた時間の門番が引き留めた。

「止まれ!」
「メメット……」
「すでに許されただけの力は自覚したはずだ。これ以上は……許されない」

知っている。
彼女の深い記憶の中で失われた力を守る存在を。
世界のあらゆる運命を閉じ込めている彼は、彼女にも運命という鍵をかけていた。
ですが……

「変えるためには逆らうしかない」

メメットが反応する間もなく、彼女は最も強力な時間の亀裂を作り出した。
時間が現在から未来へ、未来から過去へ、そして現在へ……
滅茶苦茶に動いて混ざり合い、新たな空間を創造した。
その中から数多くの時間が生まれ、終わり、そしてまた生まれた。
そして時間が作り出した騒がしい流れの中で目を覚ました彼女は、全てを見つめて記憶を呼び起こしていった。

「ついに許しを得たのか……」

現在で再び目覚めた彼女は、左腕に現れた見慣れないが馴染みのあるアーティファクトを手に移した。

(創造のアーティファクト……だが、偽物か?)

メメットは驚きを込めて彼女を見つめていた。
たとえ創造神の持つアーティファクトの偽物だとしても、流れる力と規則は本物だった。

「お前は……またもや許された」
「……」
「『お前』にとっては初めてだが、また別の「お前」には何度も起きた出来事の一つ……」

掴みどころのない微笑みを浮かべた彼女を見つめていたメメットは、遠い時間の中に視線を向けた。

「最後の時計が……また動き始めたようだ」



以上、アーチャー&外伝キャラクターの真覚醒ストーリーでした!
これで真覚醒ストーリーの紹介は終了です!楽しんでいただけましたでしょうか?
またアラド戦記の気になるストーリーがありましたら、皆さんにお届けできればと思います😊

GMフォルテでしたヾ(゚ω゚)ノシ

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